座右の銘は「自分に甘く。他人にも甘く」の藻の日常のアホネガティブログ。
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何となく雰囲気作りのため、テンプレを変えてみました。
それだけ敬意を表した記事です。(そうか?)
私の好きでたまらんジブリ作品を再度見て感想を書こうというもの。
語りたくても語りつくせないというか…難しい。うん。ずっと書きたかったんだけど、こう、ちょっとためらわれるというか。
ウジウジ。
まぁいいや。
まずはジブリ考。
わたしゃ、何といってもジブリ作品が大好きなわけですが、全部が全部最高だなぁと思えるものばかりじゃないんだな。見てないのもあるし。
多分、精神的に子供のうちは火垂るの墓は見ないと思う。なぜなら怖いからさ。戦争ものはダメなんだ。
ゲド戦記も見ないと思う。これは理由は明白なんだけど何となく政治的だから、自分的には『見ない』という理由があんまり綺麗なものじゃない。
基本的に、宮崎駿監督が原作をつとめられた作品はすべて好きだ。好きというか…もう、すごい。(なにが)
例外は、耳をすませばと猫の恩返し、そしておもひでぽろぽろ。この三作は宮崎監督でなくても作品としてとても好きです。
これから感想を書いてく(と思われる)作品群はすべて、もう私が心底「出会えてよかった」と思っている作品だす。
真面目に語ってる私はキモチワルイので、見たくない方は。うん。
私もこんな自分がキモチワルイです。うん。
あと、物語に沿って話してないし、見た人にしかわからないことも書いてます。アシカラズ。
+『風の谷のナウシカ』考+
「あなた達だって、井戸の水を飲むでしょう?
その水を、誰がきれいにしていると思うの。
湖も、川も、人間が毒水にしてしまったのを、腐海の木々がきれいにしてくれているのよ。
その森を焼こうというの!?」
*世界観・ナウシカ*
ナウシカの世界観は、とてもグロテスクで、実はとても現実的なものだと思う。現実って、こんな風にグロテスクなんだな。胞子が根を張り、菌糸が蔓延る。蟲が這い回る。そんな世界。
そんな醜悪ともいえる世界に、嬉々として飛び込むナウシカは本当にきれいな少女だ。
私はかなり涙もろいんだけど、ナウシカはもう、最初の、オープニングの伝承絵巻?のところでジワリと来てしまいます。(早い)
あんな短い、しかも動いていない絵の連続で物語のバックグラウンドを見事に理解させるってスゴイ。
でも昔は理解できなかったから、少しは大人になったということなのだろうか。う~ん。
醜悪な世界、腐った世界、人を害し他の生物を滅ぼす悪の森。そんな風な印象の森の地下に、蟲が守り、菌の海が守る浄化された世界がある。
スゴイ。
「腐海は、人間が汚したこの世界をきれいにするために生まれてきたの。大地の毒を体に取り込んで、きれいな結晶にしてから、死んで砂になっていくんだわ」
ナウシカが腐海の深部に辿り着くまでは、ナウシカ自身も他のトルメキアやペジテの人のように、「腐海は人間を脅かす毒の森」という概念があったんじゃないかと思う。
それでも自分自身で研究して、胞子を集め、腐海の木々が毒を出すのではなく、汚れているのは土であると理解する。
腐海は世界を浄化していることを本当に知ったときの彼女の喜びはやっぱりとても大きかったんじゃないかな。腐海が生まれたわけがあると信じていた彼女にとっては、それは願いの成就に等しいことだった、のでは?
彼女は蟲や動物を癒したり、信用させたり、不思議な力を持つ少女だけど、その実怒りに我を忘れて敵を皆殺しにしたり、泣き喚いたり、人間くさいところもたくさん持っていて、ただの人間だ。
でも彼女こそ自分が人間であり、なおかつ自分も自然の一部だということを本当に理解してた人なんじゃないだろーか。
そしてやっぱりナウシカはギャップが素敵だ。
子供たちと遊ぶ表情、谷の人たちと話すとき、王蟲の抜け殻ではしゃぐ表情は何だか子供っぽくてやんちゃな姫様という感じだけど、
メーヴェに乗って勇壮に飛び回るとき、危険を察知するとき、驚くほど鋭い表情を見せたり。
「嘘だ!貴方たちはトルメキアと同じよ!」「巨神兵なんか掘り起こすからいけないのよ!」と大の大人相手に凄んだり、ガンシップでミトじいに支持する大人びた長の娘としての顔。
腐海の木々に触れるときや、王蟲、ウシアブを森に返したり、手を広げて撃たれることも厭わないときの聖女のような達観した表情。
ナウシカは一番人間らしく、どの感情の表情もナウシカ自身なんだなぁ、と思う。
*その他キャラクター*
何故だかわからないけれど、宮崎さんの作品は人間以外の生き物がとても魅力的だと思う。
私は王蟲が一番好き。とても可愛い。ウシアブもダイオウヤンマも好き。
あと、アスベルを食べようとしたあのムカデみたいな飛んでるやつ。
ウシヤゴを森に返した時に居たあの王蟲は、やっぱりウシヤゴの声に応えて迎えに来ていたやつだったんですかね?
風の谷を襲うために囮にされた王蟲のこどもが、凄く切ない。ナウシカの悲鳴に反応して驚いて身を引いて、ナウシカをあのスパゲッティ(?)で癒そうとするんだけどちょっとびくついてるところとか。寄り添うナウシカをスパゲッティで抱きしめてるところとか、最後ナウシカを癒す大人の王蟲に混じって、届かないけどスパゲッティ出してたりとか(笑)
かぁいい…。ペットにしたいです。ああ、でもそうするとジル様に「人と蟲は同じ世界には住めないのだよ」とか云われますな。
「王蟲の怒りは大地の怒りじゃ。あんなものに縋って生き延びてなんになろう」
大ババ様ね。大ババ様大好きだ。あの度胸と台詞が身にしみます。
「降伏しろ。コルベットはもはや戻らん」
ユパ様はあのコルベットのシーンがすごくカッコイイ。これぞ剣士。
クシャナは凄く好きなキャラです。気が強くて支配することが当然の姫さんだけど、最後はナウシカに心を開いてる。彼女も怯えたキツネリスみたいなもんだったのかも。
彼女は本当の原作の漫画ではもっと悲惨な過去があるんだよね。原作と映画は別の作品です。もはや。
それについては後述。
クロトワさんも実は好き。
あの、最後王蟲の子どもをさらった船に乗っていて、腕を広げたナウシカを撃つのをためらったあの彼、ナウシカを見て「ラステルさん」と云ってたよな。ペジテのラステル姫となんか関わりがあったんだろうか…?恋人だったとか?
アスベルも勿論好き。パズーとアシタカを合わせたような。
あと、谷のゴルの言葉、
「火は森を1日で灰にする。水と風は100年かけて森を育てるんじゃ」
はスゴイ言葉だと思う。
*ストーリー*
本当に何度見ても飽きない。
何度見てもスゴイ。
何度見ても泣ける(のは、私だけか?・汗)
本当にスゴイ。
腐海の生まれたわけ、本当に感動する。なんか。もー、スゴイ。
ジブリの原点だよ。やっぱり。
私のアニミズム思想のはじまりでもある。かもしれない。
*原作*
漫画の原作は、映画よりも数段暗くてグロテスク。蟲も気味の悪いの増えてるし(笑)
何よりも映画では死なないものがたくさん死にます。テトとか、カイとクイのどちらかとか…。
個人的には映画の方が好きです。テトが死ぬのは哀しいから。
でも多分、深淵としては原作の方が深いんだろうな。
でも映画の方が好き。子どもだろうが弱かろうが逃げてようが、誰も死なないハッピーエンドが好きだ。
現実ってキモチワルイもんだ。
でもきれいなもんだ。
この作品に出会えたから、幸せです。
まだまだ書ききれませんが。
…もしここまで読んでくださった方が居たら本当にありがとうございます。
それだけ敬意を表した記事です。(そうか?)
私の好きでたまらんジブリ作品を再度見て感想を書こうというもの。
語りたくても語りつくせないというか…難しい。うん。ずっと書きたかったんだけど、こう、ちょっとためらわれるというか。
ウジウジ。
まぁいいや。
まずはジブリ考。
わたしゃ、何といってもジブリ作品が大好きなわけですが、全部が全部最高だなぁと思えるものばかりじゃないんだな。見てないのもあるし。
多分、精神的に子供のうちは火垂るの墓は見ないと思う。なぜなら怖いからさ。戦争ものはダメなんだ。
ゲド戦記も見ないと思う。これは理由は明白なんだけど何となく政治的だから、自分的には『見ない』という理由があんまり綺麗なものじゃない。
基本的に、宮崎駿監督が原作をつとめられた作品はすべて好きだ。好きというか…もう、すごい。(なにが)
例外は、耳をすませばと猫の恩返し、そしておもひでぽろぽろ。この三作は宮崎監督でなくても作品としてとても好きです。
これから感想を書いてく(と思われる)作品群はすべて、もう私が心底「出会えてよかった」と思っている作品だす。
真面目に語ってる私はキモチワルイので、見たくない方は。うん。
私もこんな自分がキモチワルイです。うん。
あと、物語に沿って話してないし、見た人にしかわからないことも書いてます。アシカラズ。
+『風の谷のナウシカ』考+
「あなた達だって、井戸の水を飲むでしょう?
その水を、誰がきれいにしていると思うの。
湖も、川も、人間が毒水にしてしまったのを、腐海の木々がきれいにしてくれているのよ。
その森を焼こうというの!?」
*世界観・ナウシカ*
ナウシカの世界観は、とてもグロテスクで、実はとても現実的なものだと思う。現実って、こんな風にグロテスクなんだな。胞子が根を張り、菌糸が蔓延る。蟲が這い回る。そんな世界。
そんな醜悪ともいえる世界に、嬉々として飛び込むナウシカは本当にきれいな少女だ。
私はかなり涙もろいんだけど、ナウシカはもう、最初の、オープニングの伝承絵巻?のところでジワリと来てしまいます。(早い)
あんな短い、しかも動いていない絵の連続で物語のバックグラウンドを見事に理解させるってスゴイ。
でも昔は理解できなかったから、少しは大人になったということなのだろうか。う~ん。
醜悪な世界、腐った世界、人を害し他の生物を滅ぼす悪の森。そんな風な印象の森の地下に、蟲が守り、菌の海が守る浄化された世界がある。
スゴイ。
「腐海は、人間が汚したこの世界をきれいにするために生まれてきたの。大地の毒を体に取り込んで、きれいな結晶にしてから、死んで砂になっていくんだわ」
ナウシカが腐海の深部に辿り着くまでは、ナウシカ自身も他のトルメキアやペジテの人のように、「腐海は人間を脅かす毒の森」という概念があったんじゃないかと思う。
それでも自分自身で研究して、胞子を集め、腐海の木々が毒を出すのではなく、汚れているのは土であると理解する。
腐海は世界を浄化していることを本当に知ったときの彼女の喜びはやっぱりとても大きかったんじゃないかな。腐海が生まれたわけがあると信じていた彼女にとっては、それは願いの成就に等しいことだった、のでは?
彼女は蟲や動物を癒したり、信用させたり、不思議な力を持つ少女だけど、その実怒りに我を忘れて敵を皆殺しにしたり、泣き喚いたり、人間くさいところもたくさん持っていて、ただの人間だ。
でも彼女こそ自分が人間であり、なおかつ自分も自然の一部だということを本当に理解してた人なんじゃないだろーか。
そしてやっぱりナウシカはギャップが素敵だ。
子供たちと遊ぶ表情、谷の人たちと話すとき、王蟲の抜け殻ではしゃぐ表情は何だか子供っぽくてやんちゃな姫様という感じだけど、
メーヴェに乗って勇壮に飛び回るとき、危険を察知するとき、驚くほど鋭い表情を見せたり。
「嘘だ!貴方たちはトルメキアと同じよ!」「巨神兵なんか掘り起こすからいけないのよ!」と大の大人相手に凄んだり、ガンシップでミトじいに支持する大人びた長の娘としての顔。
腐海の木々に触れるときや、王蟲、ウシアブを森に返したり、手を広げて撃たれることも厭わないときの聖女のような達観した表情。
ナウシカは一番人間らしく、どの感情の表情もナウシカ自身なんだなぁ、と思う。
*その他キャラクター*
何故だかわからないけれど、宮崎さんの作品は人間以外の生き物がとても魅力的だと思う。
私は王蟲が一番好き。とても可愛い。ウシアブもダイオウヤンマも好き。
あと、アスベルを食べようとしたあのムカデみたいな飛んでるやつ。
ウシヤゴを森に返した時に居たあの王蟲は、やっぱりウシヤゴの声に応えて迎えに来ていたやつだったんですかね?
風の谷を襲うために囮にされた王蟲のこどもが、凄く切ない。ナウシカの悲鳴に反応して驚いて身を引いて、ナウシカをあのスパゲッティ(?)で癒そうとするんだけどちょっとびくついてるところとか。寄り添うナウシカをスパゲッティで抱きしめてるところとか、最後ナウシカを癒す大人の王蟲に混じって、届かないけどスパゲッティ出してたりとか(笑)
かぁいい…。ペットにしたいです。ああ、でもそうするとジル様に「人と蟲は同じ世界には住めないのだよ」とか云われますな。
「王蟲の怒りは大地の怒りじゃ。あんなものに縋って生き延びてなんになろう」
大ババ様ね。大ババ様大好きだ。あの度胸と台詞が身にしみます。
「降伏しろ。コルベットはもはや戻らん」
ユパ様はあのコルベットのシーンがすごくカッコイイ。これぞ剣士。
クシャナは凄く好きなキャラです。気が強くて支配することが当然の姫さんだけど、最後はナウシカに心を開いてる。彼女も怯えたキツネリスみたいなもんだったのかも。
彼女は本当の原作の漫画ではもっと悲惨な過去があるんだよね。原作と映画は別の作品です。もはや。
それについては後述。
クロトワさんも実は好き。
あの、最後王蟲の子どもをさらった船に乗っていて、腕を広げたナウシカを撃つのをためらったあの彼、ナウシカを見て「ラステルさん」と云ってたよな。ペジテのラステル姫となんか関わりがあったんだろうか…?恋人だったとか?
アスベルも勿論好き。パズーとアシタカを合わせたような。
あと、谷のゴルの言葉、
「火は森を1日で灰にする。水と風は100年かけて森を育てるんじゃ」
はスゴイ言葉だと思う。
*ストーリー*
本当に何度見ても飽きない。
何度見てもスゴイ。
何度見ても泣ける(のは、私だけか?・汗)
本当にスゴイ。
腐海の生まれたわけ、本当に感動する。なんか。もー、スゴイ。
ジブリの原点だよ。やっぱり。
私のアニミズム思想のはじまりでもある。かもしれない。
*原作*
漫画の原作は、映画よりも数段暗くてグロテスク。蟲も気味の悪いの増えてるし(笑)
何よりも映画では死なないものがたくさん死にます。テトとか、カイとクイのどちらかとか…。
個人的には映画の方が好きです。テトが死ぬのは哀しいから。
でも多分、深淵としては原作の方が深いんだろうな。
でも映画の方が好き。子どもだろうが弱かろうが逃げてようが、誰も死なないハッピーエンドが好きだ。
現実ってキモチワルイもんだ。
でもきれいなもんだ。
「その者青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし。
失われた大地との絆を結び、遂に人々を青き清浄の地に導かん」
失われた大地との絆を結び、遂に人々を青き清浄の地に導かん」
この作品に出会えたから、幸せです。
まだまだ書ききれませんが。
…もしここまで読んでくださった方が居たら本当にありがとうございます。
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